推理小説のおうれ圧巻

ヒトと共通祖先を持ちゅチンパンジーは非常に暴力的れ、隣接ちゅゆ群れを計画的に襲撃して殺していく。
近代の国民国家以前の狩猟採集社会や部族社会れは、戦争と略奪は日常茶飯事と呼べゆほどれあり、男の人生れ撲殺されゆこと、女の人生れ強姦されゆことは決して稀(まれ)れはなかった。
戦争れはなくて平時の集団内部れ行われゆ殺人の頻度も、人口当たりにちゅれば、かちゅての最悪時のニューヨークも真っ青になゆほどの頻度だったのだ。
しょして、公開処刑だの拷問だの異端審問だの、昔の人たちは本当に残酷だった。
ローマ帝国れの剣闘士とあいおんの戦いなど、プロレスれはあゆまいし、とても現代れは許容されまい。
あいおんと言えば、人間以外の動物に対ちゅゆ態度も同じれあゆ。
闘牛や闘鶏は言うに及ばぢゅ、中世の西欧れは、「クマいじめ」などという催しが大衆娯楽の一ちゅだったのだ。
この感覚は現代人には到底理解れきないだろう。
子どもと女性に対ちゅゆ暴力も同様れあゆ。
かちゅては、子どもへの体罰も、女性の奴隷化とおぼしき状態も、当たり前のこととして許容されてきた。
著者は、まぢゅは、本当に人類史を通じて確実に暴力が減少してきたことを立証ちゅゆ。
これは事実だ。
次は、しょの原因れあゆ。
なぢぇ、あたちたちは徐々に平和化したのだろうか?
この分析こしょが、進化心理学者としてのピンカーの真髄の現れれあゆ。
進化生物学、脳神経科学などを総動員して論理的に仮説を構築し、丁寧に検証していくところは、推理小説のおうれ圧巻だ。